悪いことは言わない。Notoフォントファミリーにしておけ。
2021年11月現在、ウェブサイトに使う和文フォントは、Notoフォントファミリーが最適だと思います。今回は、その理由について書きます。
この記事の前提条件は下記の点です。
- ウェブデザインの経験が不足しているデザイナーの方を対象としています。
- ホームページ制作の規模は、中小企業のコーポレートサイトです。ディレクター、デザイナー、コーダーの3人で制作する規模を想定しています。
目次
そもそもホームページに適していないフォントを選んでいる
ウェブデザインの経験が不足しているデザイナーの方は、小塚やモリサワで納品してくることがあります。Photoshopなどで制作するとき、自PCにインストールされているフォントを無自覚に使っているのだと思います。小塚やモリサワをホームページに表示させる場合は有料になります。
自分が制作で関わる規模では、ディレクター、デザイナー、コーダーの3人のプロジェクトが多いです。その規模だと、有料フォントが必要になったことはありません。
それなのに、有料フォントを使ってくるデザイナーは多いです。全てのテキストを有料フォントで作る方もいます。
ホームページに使用しないフォントを使うのは不適切です。基本的なことですが、まずはその点に気を付けましょう。
Macユーザーのことしか考えていないフォントを使う
ほとんどのデザイナーの方は、Macで制作しています。その影響でヒラギノを使ってくることがあります。しかし、Windowsユーザーには表示されません。そうするとヒラギノの代替フォントが必要になります。面倒なので、1つのフォントで済ませてほしいです。
ビジネスの世界では、Windowsが主流です。コーポレートサイトであれば、ほとんどのお客さんはWindowsです。その人たち向けにデザインを作って欲しいです。
ヒラギノはOS標準フォントなので間違ってはいませんが、Windowsユーザーのことも考えてフォント選びをして頂きたいです。
とはいってもOS標準フォントも微妙
Windows、Macの両方を満たすOS標準フォントとして游書体があります。游書体には、游ゴシックや游明朝があります。
では、游書体だったら良いかといえば、それも微妙です。
同じ書体ですが、WindowsとMacで異なって見えます。線の太さが異なります。Windowsだと細すぎて見え、Macだと丁度良く見えます。
過去記事をご覧ください。
Notoフォントファミリーが一番無難
Notoフォントファミリーは、Googleによって開発された無料のウェブフォントです。Windows、Mac、iOS、Androidと全ての端末で表示可能です。
大きなメリットは、全ての端末で表示可能なため、安定したデザインを提供できることです。どの端末でも同じデザインで表示されます。
次に、フォントの太さの種類が多いです。7種類もあるので、表現の幅が広がります。
あと、フォント自体の見た目も綺麗です。
最近では、Notoフォントファミリーを使うホームページは多いです。
ちなみにウェブフォントだとページ表示速度が遅くなると言われますが、気にしなくて良いと思います。数年前は遅かった記憶がありますが、今は速いです。
まとめ
ホームページに使うフォントは、OS標準フォントが理想ですが、なかなか難しいです。ヒラギノはWindows非対応だし、游書体はWindowsとMacで太さが違うし。
ということで、OS標準フォントではありませんが、GoogleのNotoフォントファミリーが現状では最も無難だと思います。